1 目的
鳥取県は、まんがをテーマとした魅力的なまちづくりなど「まんが王国とっとり」の取り組みに努めているところであるが、新たな日本文化の代表となりつつあるアニメ系カルチャー(アニカル)を活用した「とっとりアニカルまつり」の開催を支援することにより、地域に新しいカルチャーを創造し、かつ地域を元気にすることで、「まんが王国とっとり」の建国をさらに進めようとするものである。
ここでいうアニメ・カルチャーとは、アニメーション作品(主題歌などのアニメソングを含む)を中核に、特撮ヒーローもの、ゲームなどに用いられるイラスト、これに関連した歌唱や自己表現活動(コスプレ)、作品から派生して独自に行われる創造・創作活動(同人誌の製作、楽曲のアレンジ、作曲、2次設定による作品の創造など)等を指す。
2 事業概要
アニカルを用いた地域の振興を目的として、また、国際マンガサミット誘致決定を記念し、その関連事業として開催予定の「とっとりアニカルまつり」に対して補助金を交付する。
<とっとりアニカルまつり概要>
(1)日時
平成23年9月3日(土)〜4日(日)
(2)場所
米子ビッグシップ
(3)実施主体
とっとりアニカルまつり実行委員会
(4)内容
ア とっとり発アーティスト原画展覧会
鳥取県出身でアニメ制作会社ガイナックスに所属するアニメプロデューサーである赤井孝美氏などの原画や愛用品などを借り展示。アマチュアの作品を一般公募し展示。
鳥取県のアニメーターの生い立ちや、関わった作品などをまとめたムービーを流す。
イ 県出身のアニメーターによるトークイベント
トークイベント:鳥取県出身アニメ制作業界関係者によるプロフィールや仕事内容、実際の創作活動等について、作品映像等を交えつつ講義していただく。
ギャラリートーク:原画展会場において、出演者自身の携わった原画を前にトークしていただく。
ウ アニメソングのど自慢大会
NHKのBS放送でも実施され、大変人気のあるアニメソングの素人のど自慢大会を開催する。最優秀者には知事賞を交付する。
エ アニメソング・コンサート
若い世代から中高年まで幅広い層に人気のあるアニメソングのプロによるコンサートを開催する。
オ 声優によるトークイベント
熱烈なファンが多い声優によるトークショーなどのイベントを開催する。
カ コスプレ・イベント
若い世代を中心に人気のあるコスプレ・イベントを開催する。
キ 同人誌イベント
NHKで特集されるほどの知名度を持つ東方プロジェクトを用いた同人誌の即売会を開催する。
ク 痛車展示会
アニメーション・コミックをモチーフにしたデコレーションカーである「痛車」の展示会を実施する。
ケ ボーカロイドによる「とっとりアニカルまつり」オリジナル・テーマソングの募集
若い世代を中心に人気のある音声合成ソフト「ボーカロイド」を用いて作曲されたオリジナル・テーマソングを募集し、優秀作品に知事賞を交付し、表彰する。
ケ その他
・ご当地ヒーロー・ショー、企画喫茶、来場者交流(山陰アニカル団体紹介)、企業出展
3 要求内容
<補助制度>
(1)補助対象経費
使用料(会場、著作権)、出演関連経費(出演料、旅費、宿泊費、食糧費を含む)、広告費、作品等運搬費、著作権交渉などに要する旅費、消耗品費、委託料(警備、音響)、謝金(審査員など)、通信運搬費(チケットの郵送、電話料金)、食糧費、イベント保険
(2)補助対象経費の算出方法
補助対象経費から入場料等の収入を控除した額
(3)補助率
10/10
<要求額>
14,752千円
算出基礎
補助対象経費18,777千円−入場料等自主財源4,025千円
4 地元自治体との連携
<米子市役所の協力>
・新しい観光客層を掘り起こす面白い企画であり、協力したい。
・実行委員会には参加。
・開催当日のボランティア募集についても協力する。
・市から実行委員会への補助金は要求中(金額未定)。
5 その他
(1)プレ・イベント
当該事業を告知するためにプレ・イベントとして、マンガ王国建国記念事業として平成23年2月27日(日)に「とっとりアニカルまつり零」を開催する予定。(22年度補正予算を要求)
(2)活動経費
準備に必要となる活動経費(著作権交渉、会議開催経費、広告費)については平成22年度助成済。(22年度補正予算措置済)