事業費
要求額:130,676千円 (前年度予算額 1,190千円) 財源:単県
事業内容
1 事業内容
とりぎん文化会館(県民文化会館)[H5開館]及び倉吉未来中心[H13開館]の機能・サービスを維持するために行う、1.施設改修、2.備品購入に要する経費。
2 要求方針
1.県立文化施設長期修繕計画
全国にはいわゆるバブル期に計画され今から14〜15年前に竣工した公立文化施設が数多く存在し、数年後には大規模改修期に突入すると見込まれ、県民文化会館、倉吉未来中心、米子コンベンションセンターも同様に「数年で大規模改修期に突入」する。
これを踏まえ、将来にわたる上記3施設への必要投資額が今後の県財政に与える影響額を明らかにするため、平成40年度までの約20年間を対象とする「県立文化施設長期修繕計画」を策定し、これに沿って毎年度の予算要求を行うこととした。
2.県立文化施設への必要投資額(推計)
県民文化会館 | これまでの整備 | 新築事業費 | 129億7千万円 |
過去18年間の改修・修繕費 | 10億8千2百万円 |
今後の整備 | 今後18年間の必要投資額(推計) | 55億6千1百万円 |
倉吉未来中心 | これまでの整備 | 新築事業費 | 118億6千5百万円 |
過去10年間の改修・修繕費 | 6千7百万円 |
今後の整備 | 今後18年間の必要投資額(推計) | 38億6千万円 |
米子CC | これまでの整備 | 新築事業費 | 139億3千4百万円 |
過去13年間の改修・修繕費 | 1億9千7百万円 |
今後の整備 | 今後18年間の必要投資額(推計) | 67億5千7百万円 |
3.予算要求方針
劇場・ホールの維持修繕は、舞台公演者及び観客の信頼を保つため「予防保全」(機能停止前の修繕・交換)が原則である。
(1) 上記を踏まえつつ、計画記載項目をそのままではなく、毎年度必要性を吟味し、真に必要な項目のみ要求。要求見送り項目は次年度にスライド。
(2) ただし、計画年度到来までに故障したり、高緊急度と判断したものは計画時期を待たずして前倒し要求(補正も含む)。
(3) 計画には可能な限りの項目を網羅したが、想定外項目が発生した場合は計画によらず要求。また、計画そのものも毎年度見直し、技術革新・社会情勢等の変化を常に反映。
3 施設・設備改修工事 (委託料含む)
要求方針に基づき長期修繕計画H23記載項目のうち、真に必要な項目のみを要求。
施設 | 工事名 | 工事内容 | 要求額(千円) |
県民文化会館 | (1) 誘導灯器具取替[H4整備/19年目] | (消防法)誘導灯器具の年次的更新。(2年目) | 10,215
(工事) |
(2) ITV設備(監視カメラシステム)更新[H4整備/19年目] | 更新周期20年の計画更新。 | 10,825 (委託) 784
(工事) 10,041 |
倉吉未来中心 | (1) 電話交換機更新[H12整備/11年目] | 老朽化・部品供給終了による計画更新。 | 8,896
(工事) |
(2) 空調冷温水機改修[H12整備/11年目] | 更新周期30年の中間時点(15年目)を4年前倒しての計画改修。 | 6,720
(委託) |
| 計 | | 36,656 |
4 舞台改修工事 (委託料含む)
要求方針に基づき長期修繕計画H23記載項目のうち、真に必要な項目のみを要求。
施設 | 工事名 | 工事内容 | 要求額(千円) |
倉吉未来中心 | (1) 大ホール吊物制御盤等改修 [H12整備] | 更新周期10年の計画更新。 | 39,433
(委託) |
(2) 大・小ホール駆動部ベルト・オイル交換改修 [H12整備] | 更新周期20年の中間時点(11年目)の計画改修。 | 7,138
(委託) |
(3) 大・小ホール音響ワイヤレス設備更新 [H12整備] | 更新周期10年の計画更新。 | 16,100 (委託) 1,134
(工事)14,966 |
(4) 大・小ホール調光卓改修 [H12整備] | 更新周期20年の中間時点(11年目)の計画改修。 | 3,518
(委託) |
(5) 小ホール音響調整卓改修 [H12整備] | 更新周期15年の中間時点(11年目)の計画改修。 | 1,029
(委託) |
| 計 | | 67,218 |
5 備品購入 (委託料含む)
要求方針に基づき長期修繕計画H23記載項目のうち、真に必要な項目のみを要求。
施設 | 品名 | 整備理由 | 整備年度 | 数量 | 要求額(千円) |
県民文化会館 | (1) 炭酸ガス消火設備更新 | 法定設備。老朽化。更新周期20年の計画更新。 | H4
(19年目) | 33本 | 5,067 |
(2) 梨花ホールピンスポットライト電源装置更新 (舞台照明) | 老朽化。更新周期20年の計画更新。 | H4
(19年目) | 4台 | 5,061
(委託) |
(3) プロジェクター更新(小ホール) | 老朽化・部品供給終了。耐用年数5年の計画更新。 | H11
(12年目) | 1台 | 3,360 |
(4) プロジェクター更新 (会議室) | 老朽化・部品供給終了。耐用年数5年の計画更新。 | H13
(10年目) | 1台 | 418 |
(5) 梨花ホールピアノ修繕・改修 (舞台) | 磨耗顕著。更新周期30年の中間時点の計画改修。 | H5
(18年目) | 1台 | 2,703
(委託) |
(6) 梨花ホール一部イスキャスター更新 (客席) | 手動→自動化。更新周期10年の計画更新。 | H4
(19年目) | 28式 | 1,614
(委託) |
倉吉未来中心 | (1) 大ホール監視カメラ更新 | 故障及び更新周期20年の中間時点の計画改修。 | H12
(11年目) | 1台 | 2,402 |
(2) プロジェクター更新 (小ホール) | 老朽化・部品供給終了。耐用年数5年の計画更新。 | H14
(9年目) | 1台 | 2,783 |
(3) 展示パネル更新 (汎用) | 年次的更新(2年目)。総数40枚×3年=120枚。 | H12
(11年目) | 40枚 | 2,386 |
(4) 大・小ホールマスターレコーダー更新 (舞台音響) | 旧規格(DAT)。耐用年数5年の計画更新。 | H12
(11年目) | 4台 | 1,008 |
| 計 | | | | 26,802 |
6 県立文化施設ネットワークシステム保守管理業務
要求額 0千円 (前年度予算額 1,190千円)
県民文化会館、倉吉未来中心及び米子コンベンションセンターを鳥取情報ハイウェイに接続し、外部との情報通信を行うためのシステムの管理委託料。これまでは県が管理委託を行ってきたが、今後は施設指定管理者自身による使用実態に応じた管理に移行する。
7 要求総額
(1)委託料 69,134千円
(2)工事請負費 44,118千円
(3)備品購入費 17,424千円
計 130,676千円
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<政策目標>
◆上質な芸術文化の提供、気軽に参加・体験できる場の提供
<取組状況>
◆「県内全域の芸術文化振興拠点施設」である県民文化会館、「人と人との交流を促進し、地域の活性化を図る」と同時に、「中部地域の文化芸術振興拠点施設」としての役割も担う倉吉未来中心の機能を果たすことができるよう、必要な施設修繕・備品購入を実施。
これまでの取組に対する評価
<評価>
◆計上された予算は適切に執行。
◆利用者ニーズに応えるべく適時の施設営繕・備品要求を実施している。
<今後の課題>
◆県民文化会館は施設開館から19年、倉吉未来中心は11年を経過し、施設全体及び備品全体の老朽化による影響が各所で見られる。長期修繕計画を策定した結果、相当の投資額が必要なことが判明したため、長期的な視点で更新・改修の手法を検討することが必要となっている。
工程表との関連
関連する政策内容
県民が芸術文化に触れる機会の拡充
関連する政策目標
上質な芸術文化の提供、気軽に参加・体験できる場の提供
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
1,190 |
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1,190 |
要求額 |
130,676 |
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130,676 |