■子どもの実態
基本的な身体の動きを身につけていない子の増加
→・スキップができない
・転んだとき手がつけない、顔や肩から落ちていく
・バレーボールなどを両手でないと投げられない
・手を振らないで走る まっすぐに走れない
基本的な技能が身についていない子の増加
→・マット運動・・・手をつかずに回る 後転ができない
まっすぐに転がれない
・跳び箱運動・・・跳び越せない 手を開いてつけない
膝を柔らかく着地できない
・鉄棒運動 ・・・逆上がりができない など
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■中学校、高等学校への影響
小学校で身につけているはずの内容が身についていないため
・中学、高校で教える内容が十分に身につかない
・中学、高校の内容の学習でけがの心配がある
(柔道で受け身が満足にできない)
・技術が身につかないので運動の楽しさを味わえない
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・運動嫌いの子どもたちの増加
・運動しない子どもたちへ(生涯にわたって) |
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○小学校における適切な体育学習が重要
○小学校期に運動を習慣化しておくことが必要 |
■体育に関わる小学校の課題
・幼児期からの運動習慣が身についていないため以前に比べて運動 技能の低い児童が増加
・小学校入学時から既に技能や体力の差が大きい
→ 個に応じた指導・ 支援が必要
※きめ細やかな学習の工夫 (より深い教材研究,教具の準備)
・体育実技が不得意な教員の存在
※小学校体育免許取得にあたり実技の受講が十分でない
・相当程度の年齢に達したり、妊娠の際には、指導が難しい
※実技の手本が見せられない
・小学校体育には教科書がなく、学習指導は教員個人の熱意 や工夫に委ねられている
→一貫した学習になりにくい
・学級担任制
多くの教科を教えるため、すべての教科に精通するには時間と 労力がかかる
・地域スポーツクラブ等との連携が求められており、調整役が 必要
→小学生にあった練習時間、練習内容の積極的な働きかけ
→熱中症予防など、子どもが安全に活動できる対策の周知