事業概要
10月21日に発災した鳥取県中部を震源とする地震により、倉吉未来中心の天井の一部が落下したことを受け、同様の天井を有する県有施設について天井等の耐震対策を行い、安全・安心な建物環境の整備を図ることを目的とする。
事業内容
○特定天井改修に係る実施設計
- 平成30年度に設計等を実施する施設
施設名 | 業務内容 |
鳥取二十世紀梨記念館
倉吉未来中心 | 実施設計・構造評定 |
布勢運動公園体育館 | 構造評定 |
とりぎん文化会館 | 構造評定 |
米子コンベンションセンター | 構造評定 |
○第1ステップ【平成28〜30年度】
・特定天井(※)に適合させるための改修工法・工期等の検討
・天井等の耐震改修設計
↓
○第2ステップ【平成30年度以降】
・天井等の耐震改修工事(所管課にて別途予算要求中)
※特定天井の定義
特定天井とは、「脱落によって重大な危害を生ずる恐れがある
天井」とされており、下記の5条件全てに該当する天井を指す。
・吊り天井
・天井高さ6m超
・水平投影面積200平米超
・単位面積重量2kg/平米超
・人が日常利用する場所 |
天井改修の方法
改修方法 | 概要 |
A 直天井化 | 既存の天井を撤去し、直天井のままと
する |
B ルーバー等の設置 | 既存の天井を撤去し、音や温熱環境
を考慮した膜・ルーバーを設置する |
C 耐震天井の新設 | 既存の天井を撤去し、建築基準法に
適合する耐震天井を新設する |
D 軽量天井の新設 | 既存の天井を撤去し、軽量・柔軟な天
井材を新設する |
E 天井と建物を一体化 | 既存の天井を撤去し、天井を吊るので
はなく建物と天井を一体化させる |
F 既存天井を補強 | 既存の天井はそのままで、既存天井
が落下しないように鉄骨等で補強する |
G 落下防止措置 | 既存の天井はそのままで、落下防止
ネットやワイヤーを設置する |
対象施設
特定天井を有する県有施設14施設
施設名 | 対象室 |
氷ノ山ふれあい館 | ブナ林のジオラマ |
布勢運動公園陸上競技場 | メインスタンド上屋 |
布勢運動公園体育館 | メインアリーナ |
鳥取産業体育館 | サブアリーナ |
県庁 | 講堂・議場 |
鳥取砂丘こどもの国 | こども広場、多目的ホール |
福祉人材研修センター | 300人ホール、ロビー |
とりぎん文化会館 | 2階ホワイエ、大・小ホール |
鳥取二十世紀梨記念館
倉吉未来中心 | ホール、エントランス、
2階ホワイエ、大・小ホール |
倉吉体育文化会館 | アリーナ |
米子コンベンションセンター | エントランス、ホワイエ、
大・小ホール |
夢みなとタワー | ロビー、映像シアター、
多目的ホール |
米子産業体育館 | メイン・サブアリーナ |
県立武道館 | 小道場1・2 |
所要経費
委託料 59,796千円
これまでの取り組み
○平成17年度
・宮城県沖地震による天井脱落事故を受け、県有施設における緊急天井点検を実施
・点検の結果、4施設において、天井内の振れ止めやクリアランス不足が判明
※該当施設:布勢総合運動公園体育館メインアリーナ、とりぎん文化会館大・小ホール、倉吉未来中心大・小ホール、米子産業体育館メイン・サブアリーナ
○平成20年度〜平成23年度
・上記4施設の天井補強工事を実施
○平成26年度
・平成26・28年度に施行された「天井脱落対策に係る一連の技術基準告示」を受け、県有施設の緊急天井点検を実施
・点検の結果、告示に定める基準を満たさない既存不適格状態であることが判明。
・ただし、過去に補強工事や天井改修といった何らかの対策を施していること等を踏まえ、落下の恐れは極めて少ないと判断。
○平成28〜29年度
・県有施設14施設の特定天井改修計画及び実施設計業務を実施(鳥取二十世紀梨記念館・倉吉未来中心の実施設計、及び、とりぎん文化会館・布勢総合運動公園体育館・米子コンベンションセンター・鳥取二十世紀梨記念館・倉吉未来中心の構造評定は未実施)