1 事業の目的・概要
鳥取県を訪問する外国人観光客を増加させることにより、本県観光関連産業の振興を図る。
昨今の国際情勢等を踏まえ、台湾・東南アジア・欧米豪をはじめ、外国人観光客の多角的誘致に取り組む。
特に、台湾については、これまでのチャーター便の実績を基礎に定期便化につなげるため、観光客誘致を強化するとともに、日本人客の利用促進を図ることで、空路開拓を推進する。
さらに、訪日外国人観光客数の伸びが著しい東南アジアや東京オリパラを契機に訪日旅行への関心が高まる機会を捉えた欧米豪市場からの誘客に取り組む。
2 主な事業内容
(1)東アジアからの誘客
区分 | 予算額
(千円) | 内容 |
韓 国 | 35,000 | (1)ソウル駐在員の配置(2名)
(2)TV番組やSNS、新聞雑誌等でのPR、旅行会社・旅行雑誌等の県内招請
(3)エアソウル等と連携した情報発信・誘客事業 |
香 港 | 40,000 | (1)香港駐在員の配置(1名)
(2)TV番組やSNS、新聞雑誌等でのPR、旅行会社・旅行雑誌等の県内招請
(3)香港航空と連携した情報発信・誘客事業 |
中 国 | 35,000 | (1)上海現地事務所の配置
(2)TV番組やSNS、新聞雑誌等でのPR、旅行会社・旅行雑誌等の県内招請
(3)上海吉祥航空と連携した情報発信・誘客事業 |
計 | 110,000 | |
(2)台湾との空路開拓
区分 | 予算額
(千円) | 内容 |
台 湾 | 24,000 | (1)航空会社と連携したPR、航空会社・旅行会社へのプロモーション
(2)台北駐在員の配置(1名)
(3)旅行商品造成及び情報発信支援(旅行会社・旅行雑誌等の県内招請)
(4)台湾便日本人利用促進事業 |
(3)東南アジアからの誘客
区分 | 予算額
(千円) | 内容 |
タ イ | 8,000 | (1)タイ現地プロモーション委託(旅行社セールス等)
(2)現地旅行博等出展 (3) SNSによる情報発信
(4)岡山県と連携したタイメディア誘致(香港トランジット促進)等 |
シンガポール | 9,000 | (1)現地旅行博等出展 (2)SNSによる情報発信
(3)旅行会社・メディア視察ツアー |
マレーシア | 3,000 | (1)現地旅行博等出展 (2)旅行会社・メディア視察ツアー
(3)岡山県と連携した視察ツアー |
ベトナム | 3,000 | (1)現地旅行博等出展 (2)SNSによる情報発信
(3)旅行会社・メディア視察ツアー |
フィリピン | 2,000 | (1)現地旅行博等出展 (2)旅行会社・メディア視察ツアー |
インドネシア等 | 2,000 | (1)現地旅行博等出展 (2)SNSによる情報発信
(3)旅行会社視察ツアー、ハラルフレンドリー説明会実施等 |
計 | 27,000 | |
(4)ロシアからの誘客
区分 | 予算額
(千円) | 内容 |
ロシア | 3,000 | (1)ロシアでの現地プロモーション(現地旅行博出展、SNS情報発信等)
(2)旅行会社・報道機関等の県内招請 ※地方創生推進交付金充当 |
(5)東京オリンピック・パラリンピックを活用した欧米豪等からの誘客
<東京オリパラ期間中の誘客対策>
区分 | 予算額
(千円) | 内容 |
ア OTA※と連携したWEBプロモーション | 6,000 | 東京オリパラ期間中の誘客を図るためのOTAのサイトへの本県の特設ページ等の掲載 |
イ オリパラ取材メディア向けツアー | 2,000 | 東京オリパラ取材目的で訪日したメディアを対象とした県内視察 |
ウ インバウンド向けバリアフリー観光情報発信 | 1,000 | ユニバーサルツーリズムに影響力のあるインフルエンサーの県内取材、動画配信等による情報発信 |
エ 首都圏アンテナショップでの訪日外国人観光客等向け情報発信(東京本部執行)
| 2,000 | 〇東京オリパラの期間中、期間限定で催事スペースでの観光や県産品のPRの実施
〇訪日外国人観光客等向けメディアが運営するWEBサイト、SNS等を活用した情報発信 |
オ 観光客や海外メディア向けのPR(東京本部執行) | 8,500 | 東京オリパラ期間中を中心とした訪日外国人、海外メディア向けの伝統芸能・食・観光のPR |
計 | 19,500 | |
※OTA:インターネット上だけで取引を行う旅行会社
<オリパライヤーを通じた誘客対策>
区分 | 予算額
(千円) | 内容 |
ア 欧米豪市場プロモーション | 1,500 | 旅行会社・旅行雑誌等の県内招請 |
イ 国際線と県内発着の国内線乗継を活用した誘客促進 | 8,000 | 全日空の海外支店やANA総研と連携した海外発羽田空港乗り継ぎによるツアー造成支援、視察ツアー等 |
計 | 9,500 | |
3 これまでの取組状況、改善点
(1)東アジア市場
本県インバウンド誘客の最重要市場である東アジア地域において、定期便運航会社と連携した情報発信やメディア招請、旅行会社と連携したツアー造成等の誘客事業に取り組んでいる。
韓国市場は、米子ソウル便・環日本海定期貨客船航路の再開後の安定運航を図るため、これまで以上に両運航会社と連携した情報発信や個人旅行者の誘客に取り組む。
香港市場についても、これまで取り組んできた米子香港便運航会社と連携した取組を進めるとともに、特定テーマに着目したツアー造成や、近隣空港からの誘客の取組も強化する。
中国市場は、令和2年1月に新規就航した米子上海便の安定運航・搭乗率向上を図るため、上海吉祥航空と連携した情報発信やSNSによる認知度向上、ツアー造成促進などに取り組む。
(2)台湾市場
令和元年度は、連続インバウンドチャーター便が計37往復就航し、4,240名の台湾観光客にチャーター便で来県いただくなど大きな実績となった。これまで進めてきた駐在員配置、旅行博でのPR、SNSでの情報発信、観光説明会などの取組に加え、航空会社や旅行会社との連携によるPRを強化するなどして観光客の誘客促進を図り、定期便化へ繋げていく。
(3)東南アジア市場
関西空港や広島空港への定期便就航により誘客の可能性が広がっている東南アジアは、旅行会社へのセールスや旅行博等の誘客プロモーションの効果が出ており、宿泊者が増加している。
今後も、訪日客の多いタイやシンガポールへの取組を継続するとともに、その他の国についても将来のインバウンド需要を取り込むためにそれぞれのニーズに合った誘客事業を展開する。
(4)ロシア市場
今後、ロシア・日本間の新規就航・増便が予定されており、ロシアからの訪日外客が増加する可能性があるため、SNSを活用した情報発信等を強化する。
(5)欧米豪市場
従来、欧米豪市場向けの対策として、全日空グループと連携した誘客促進やSNSを活用した情報発信等に取り組んできたが、東京オリパラの開催により日本に注目が集まる機会を捉え、インバウンド誘客の多角化の一環として、東京オリパラ期間中及びオリパライヤーを通じた欧米豪市場等からの誘客対策を強化する。