(1)エプロン舗装改修工事
米子鬼太郎空港のエプロンは、昭和54年度および平成6〜7年度に整備して以降、古い箇所は43年以上経過しており、老朽化によるひび割れが確認されている。
一方、同空港は、山陰地方唯一の国際定期便が運航される空港であり、「訪日誘客支援空港(拡大支援型)」として平成29年7月に認定されたことで、今後の更なる訪日旅行者の増加が期待されているが、エプロンの老朽化、並びに強度不足によるオーバーロード運航に伴いエプロンのひび割れ等がさらに進行して就航に支障を来すことが危惧される。
このため、老朽化対策および強度不足解消を目的として、エプロン舗装改修工事を行うものである。
(2)電源設備更新
本装置は、航空灯火および航空保安用電源設備の運用状態を常時監視、制御を行う装置で、装置に故障が発生した場合は航空灯火の運用が不可能となる可能性がある。
米子鬼太郎空港では、毎年、定期点検を行い劣化した部品については交換を行っているが、平成20年に設置されてから、令和5年時点で15年目(耐用年数15年)を迎えることも踏まえ、予防保全として更新工事を行い、就航に影響を来すこと(事後対応)を未然に防止する。
(3)排水施設改良(有色防除雪氷剤処理対策)
国内空港における航空機に散布する防除雪氷剤は、無色の防除雪氷剤(ADF)が用いられてきたが、令和元年5月のSAE(Society of Automotive Engineers)G-12コミュニティにおいて、航空機に散布する防除雪氷剤の着色を義務付けることが決定された。
このことを受け、米子鬼太郎空港で使用する防除雪氷剤について、令和6年冬ダイヤから有色化するため、有色防除雪氷剤の排水処理対策として、排水路流末で処理対策(脱色等)を実施する。
(1)エプロン舗装改修工事
・事業期間:令和元年度〜令和7年度
R1測量・調査、R2実施設計、R3〜R7工事
・全体事業費:2,862,000千円
うち令和5年度:750,000千円 工事
(2)電源設備更新
・事業期間:令和4年度〜令和6年度
R4実施設計、R5〜6工事
・全体事業費:190,000千円
うち令和5年度:40,000千円 工事
(3)排水施設改良(有色防除雪氷剤処理対策)
・事業期間:令和5年度〜令和6年度
R5実施設計、R6工事
・全体事業費:R5実施設計によって決定
令和5年度:7,000千円 実施設計
○直轄事業費計 C=797,000千円・・・(1)
○負担割合=1−2/3×1.23=0.18・・・(2)
・直轄事業の国負担割合 2/3
・後進地嵩上げ 1.23(R4)
○県負担金額 (1)×(2)=797,000×0.18=143,460千円