これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【事業目標】
旅行形態が団体旅行から個人旅行に変化しているため、個人旅行者に対する利便性向上及び本件旅行商品の魅力アップに繋げることを目標としている。
【取組状況】
平成22年度から開始された補助金制度。個人旅行者向けに誘客効果の高い旅行メニューとして、圏域をつないで周遊するツアーバス、タクシーを企画・運行する事業者を支援している。
タクシー運行について、令和3、4年度は新型コロナウイルスの影響でインバウンド利用が見込まれなかったため、インバウンド客のみならず国内旅行客も利用できるよう、対象を拡大して運行を実施した。
〇Gバス(H26〜)
・日交バスの定期観光バスが平成23年に廃止された事により、駅や空港から観光客が観光地を周遊することを目的として、新たに東部広域で運行を開始。
・現在県外観光客を対象とした砂丘等の人気観光スポットを巡るコースと、県内観光客を対象とした民藝を巡るコースの2つのコースを運行している。
〇ボンネットバス(H18〜)
・平成18年の運行開始以来、支援を継続している。(平成22年度以前は観光二次交通整備支援事業補助金にて支援)
・現在は、バスファン、アニメファンを取り込む周遊コースを運行。また、シーカヤックの体験型ツアーをオプションとして取り入れるなど、岩美の魅力を高めるツアー造成に取り組んでいる。
〇西部観光タクシー(R2〜)
・これまで各タクシー事業者が個別申請していた(H25〜)が、令和2年度から事業主体が鳥取県ハイヤータクシー協会西部支部に変更。
・令和2年度まではインバウンド向けの観光タクシーとして運行をしており、エアソウル便を利用して来県する韓国人旅行客に非常に人気があった。
・現在は、国内観光客にも対象を拡大し、西部地区の主要観光地を巡る8コースを運行している。
○鳥取市3,000円タクシー(H23〜)
・県は平成23年度から補助を開始。現在は、観光客の様々なニーズに合わせた28の周遊コースを設定。
・「鳥取観光マイスター」を取得したドライバーによる観光案内を受けながら周遊することができる。
これまでの取組に対する評価
東部、西部の観光周遊タクシーについては、例年多くのインバウンド客に利用されている。コロナ禍でインバウンドの利用者がないことから、国内旅行客の周遊促進のため、令和3年度、4年度は国内旅行客にも対象者を拡大した。令和元年度以前は年々利用人数が増大しており、多くの外国人観光客の県内観光周遊を支えていた。
また、ボンネットバス、Gバスについては、県内の主要観光地を効率よく巡ることができるため、例年国内外から多くの旅行者に利用されている。
〇Gバス
・鳥取駅だけでなく、三朝温泉やはわい温泉等を出発地として設定することで、中部を訪れた観光客の東部の周遊につながっている。
・観光終了後は、お客さまの希望に合わせて駅、空港へ送ることで、観光客の利便性向上にもつなげている。
〇ボンネットバス、
・世界ジオパークネットワークの加盟に際しての課題であった観光二次交通の課題についてもクリアし、平成22年度に世界ジオパークネットワークに加盟。(4年に1度審査がある)
・県内の山陰海岸ジオパークを周遊できる観光バスとして大きな役割を果たしており、県内外から多くの方が利用し、宿泊、食事、土産物購入等の経済的効果をもたらしている。
〇西部観光タクシー
・コロナ以前においては、県内を訪れる多くの韓国人観光客の県内周遊につながっていた。
・令和3、4年度以降は国内旅行客も対象として運行しており、国内観光客の西部周遊を支えている。
○鳥取市3,000円タクシー
・路線バスの運行便数が限定的な中、3時間で観光地を周遊することができるこの観光タクシーにより、訪れた観光客に便利に観光地を巡ってもらえる環境を整えることができている。
・令和3、4年度は、国内旅行客も対象として運行しており、県外からの利用者が多く、県外からの観光誘客につながっている。
〇中部観光タクシー【R5年度廃止】
・三朝温泉、はわい温泉、東郷温泉の宿泊者を対象として、令和3年12月末から運行を開始した。
・コロナ禍で売上が減少した温泉旅館と連携した取組であり、各温泉地の利用者増にも繋げる目的がある。
・令和3年度は新型コロナウイルスの感染拡大により、1ヶ月ほどしか運行ができなかったため利用者は少なかったが、令和4年度は順調に利用者を増やしている。